ケダモノ彼氏 7 (マーガレットコミックス) Comic – January 23, 2015

最後のデートで、気持ちにけりを付けたひまりと圭太。しかし、離れて暮らすことがかえって想いをつのらせる。それなのに気持ちのすれ違いばかりの二人。切ない気持ちの持って行きようのないひまりを、事情は分からないながらもバイト先の黒田はクールに、しかし優しく見守る。でも、そんな二人を見た佐伯の気持ちに火がつく。相手が圭太ならまだしも、見ず知らずの黒田の為にひまりを諦める道理はない。黒田からしたら、誤解も甚だしいのだが。結局今回黒田くんは、無自覚の中で当て馬の当て馬を演じてしまったことになる。更に今度は、圭太が元カノとよりを戻したという噂が。これも誤解なのだが、これは状況的に誤解されてもしかたがない。とにかく佐伯は、もう圭太にも遠慮せず本気モードでひまりに接近する。身に覚えがあったりなかったりの事で、すっかり誤解され取り残される圭太だが、それでもひまりへの想いは断ち切るどころか膨らむばかり。ひまりにしろ、圭太が気にかからないはずなどなく、いつの間にか目で追ってしまう。相思相愛なのに別れなければならないという、切ないというか分けの解らない二人ではあるが、いつまでも気持ちを抑え込めるはずもない。そして、ついに抑えきれなくなった圭太はひまりに・・・・相変わらずじれったいというのが正直なところ。この漫画、結構可哀想なのが、当て馬と言うより噛ませ犬の佐伯くん。圭太と張る2大ヒーローのはずなのに、何故かすぐ空気になってしまう。それだけ圭太のあくが強いという事なんだろけど。とにかく佐伯くんもやっと本気モードになったのだから、今後は優しいばかりじゃなく少しはケダモノになっても良いかも。あと、ここ数巻書き下ろし番外編がなくなったのは寂しい。あれは番外編と言っても、本編ではわかりづらい圭太や佐伯くんの気持ちを描いたりとか、本編の補足という感じだったので。特に、圭太がひまりをいじめていた（？）時の話など、もっと見たかった。