Fujimi Models F-22 Raptor Model Kit (1/72 Scale)

細い筋彫、豊富なオマケ、ディテール過剰なコクピット脚廻り〜ロッソ騒動以来鳴りを潜めていたフジミジェットの復活に拍手デス(^o^)/突き出しピンを巧みに隠した武器庫、濃淡2色用意されたキャノピーにも関心デス〜

初めて「フジミ」のキットを作成しましたが、この製品については細かな部分まで再現されていて気に入りました。　特に翼端灯のレンズまであるのには驚きました。但し小さいので組み立ては大変です。　ウェポン類も種類は豊富でデカールも準備されているので本物チックに作成できます。　ただ、組み立ての説明や塗装の説明がアバウトで説明書では判らず実機の写真と首っ引きという所もあります。　また、精緻に再現されている部分が大半ですが少しですが完全手抜きと思われる部分もあります。　（「前輪の格納庫がのっぺらぼう」と「前輪に前照灯が再現されていない」）　そんなこんなで説明書にも注意書きとして記載されていますが、「接着前に各パーツを確認し、少しでも接合しにくい場合があればペーパーやすり等を使用することで接合できます。」と「接着される前に仮組みされることをお勧めします。」に守ってください。　注意書き通りの所が何箇所かありました。　私はフンフンフンと組み立てていて後から修正することになり余計に時間がかかりました。　しかし、手がかかる分、調べたり組み立てたり、じっくり時間をかけて製作するのに向いてるキットと思います。　作成した注意点では、組み立て説明書では途中でウェポン類や脚類を取り付けるように指示されてますが、他との兼ね合いを見ながら最後に取り付けた方が楽です。　くれぐれも「仮組み」を忘れないでください。

組み立て式かで”いいえ”と書いておいといてプラモデルが来た。完成品を希望していたのによく調べなかった自分がわるいのだろうが、気分が悪い。

水平尾翼や補助翼の一部（いわゆるフラッペロンと言われる部分）の可動に加え、エンジン部の再現とエンジンを載せる台車まであり、「至れり尽くせり」といった感の強い本品ではありますが、サクサク作成が進むかといえばそうではなく、落とし穴のような部分もある模型となっています。　特に、このフジミラプターはエンジン部が完成後も取り外し可能であるとインストには記載があり、エンジン自体のモールドも細かいので塗装に気合が入りますが、エンジン取り付け部がかなりタイトであるため、完成後（塗装後）の簡単な取り外しはほとんど不可能です。塗装前の仮組みの時ですらキツく、この時点で既に外すのが難儀です。そこで塗装前にエンジンと胴体の干渉している部分をかなり削りましたが、タイトであるのは結局変わりなく、完成後のエンジン取り外しは泣く泣く諦めました…。　次に、胴体部上下の接着ですが、エアインテーク部の空気取り入れ口付近と胴体上部パーツの干渉もかなりあり、接着前に双方を慎重に削らなければなりません。特に胴体上部は厚さに限度がありますので、削りすぎには注意です。また、空気取り入れ口周囲も部品を接着したままでは段差が目立ちます。ここはプラ板とパテを用いて、地道に「ステルス機感」を出す必要があります。　更に機首部上下部品の、左右のズレもありました。初めはどこか部品が干渉しているのか？と思いましたがそうではなく、単純にズレているだけでしたが、この部分の接着もやや難儀しました。ま、機首部にはパテを用いなかったので、その点は良かったですが。　この他にも、前脚の収納部のモールドが全くなかったり、主脚収納部のモールドが明らかにヘンだったりしますが、今述べた点からすれば大したことではないですね（笑）。　ウェポンベイは胴体下部に加え胴体左右部も再現可能で、ドアも開状態と閉状態の双方がセットされています（なお、降着装置収納部のドアも開・閉の2種が付いていますが、飛行状態にするためのスタンドはありません…）。兵装はAIM-9X、AIM-9L、AIM-120C、GBU-32が各2発ずつセットされています（増槽も2本有り）。キャノピーを初めとするクリアパーツは、無色透明なものとスモークで着色されているものの2種が付属しています。　以上長々書いてしまいましたが、紆余曲折はあっても何とか完成させることができました。大柄な機体のプロポーションは悪くないので、星4つです。

エアインティークのダクトもちゃんとしていて満足です。作り易い模型です。